鏡のむこうのお友だち。 娘の最近のお気に入りは、鏡。鏡を開いたとたん、もともと落ちかかっている頬がますますゆるみ、落下寸前の危機。鏡のむこうのお友だちに向かって一生懸命話し掛けたり、顔を寄せたり抱きしめたり、笑顔になってみたり、チュッチュしたり。それはもうたいへんな喜びよう。そこに合いの手をいれるのはわたしの役目なので、「わあ!鏡のむこうに、 すごい美人さんがいるねー!」などと言うと、鏡とわたしを交互に見ては、娘は満足げに笑うのである。
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