写真は、シャビがかぶっている
HAPPY BIRTHAYの帽子を
欲しがって泣く娘。
去年の今日は、産院に入院した日。
予定日を超過しても産まれそうな気配がなく、
15日までに陣痛が来なければ入院して、
朝から誘発分娩をすると言われていた。
なんとか赤ちゃんからのシグナルを
受け取りたかったのと
陣痛促進剤での出産のつらさを
周囲から散々聞いていたので
8月に入ってからは
汗を流しながら自宅の階段を登り降りしたり、
ショッピングモールを歩き回ったりしたけど
願いも努力もむなしく、陣痛は来なかった。
前日には、ハニョシャビを連れて河原を歩いて
次には赤ちゃんがいるんだなぁ、
などと思っていた。
そして一年前の今日、
準備品を詰めた旅行バッグをもって
朝イチで産院へ。
前日の夜は、
期待と不安、緊張と高揚とが織り重なった、
感じたことのない気持ちの波に押されて
ほとんど眠れなかったよ。
朝9時には促進剤の点滴がはじまった。
どれくらい痛いのかなぁ、
つらいのかなぁ、なんて
その時はまさか、周囲もびっくりの
三日がかりの出産になるとは思わず‥(笑)
今ごろの夜9時あたりは、
一日陣痛と闘ってへとへとで
明日も朝早くから促進剤を点滴するから
少しでも寝て体力温存してくださいと
言われていた時間だね。
赤ちゃん、もうすぐだね、
早く会いたいね、
怖くないよ、大丈夫だよ、
みんな待ってるよ、と
夜の個室のちいさな灯りの下でひとり、
お腹をさすっていた。
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