世界でいちばん、
好きな響きの言葉を娘に名付けた。
世界でいちばん、
優しくあたたかいと思う言葉を娘の名にした。
朝目が覚めてから眠りに就くまで
毎日毎日、
何回、何十回、何百回、
この名を呼んでいるだろう。
これからいったい、
何千回、何万回、何十万回、
この名を呼ぶんだろう。
今後の人生で、
彼女がどれだけ多くの人と出逢ったとしても
おそらくわたしほど
彼女の名を呼ぶ人はいないだろう。
それはきっと、母親であれば
誰でも同じなんだろう。
けれど、娘がいつか手元から巣立ち
自分だけの人生を生きていく中で
わたしより多く彼女の名を呼んでくれる人に
巡り会ったならー
これほどうれしいことはない。
名前を呼ぶ、
その一度一度に、
愛情と感謝と願いを込めて。
コメントを書く...
Comments