雨、ときどき快晴。

父が昨日から入院した。

夏に入院して、退院したものの
期待したようにはよくならず、
ふたたびの入院。

もう動くのも難儀だというのに
今回も父は入院を拒否していたが
姉と先生に説得されての入院になった。

わたしに母はいても
父にとって配偶者はいなくて
独り身なので、
きょうだいの間で相談して
何もかも決めて行かなくてはならない。

いろいろと考える。

家にいたい、その父の気持ちを
できれば尊重したいけれど
つらそうなのを見ているから
入院して少しは楽になるかもしれないと
期待もしてしまう。

入院をしぶる父に、優しい先生がめずらしく
はっきりした口調で

「このままだと余命宣告をしなければなりません」
と言ったらしい。

余命宣告・・

それを聞いて、一瞬耳がボワッとして
周囲の音が消えたような感覚があったけれど
不思議と取り乱してもいない。

心のどこかでわかっていたからなのか。

わたしも姉も過剰に期待などしていない。

ただ、今の苦しさを少しでも取り除いてあげたい、
それだけの気持ち。

写真は、懐かしい一枚。
2009年の冬の、父とハンニバル。

退院したら、ハニョもまた
父に会いたいね。会いにいこうね。