雨、ときどき快晴。

気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
気の向くまま、風の向くまま、生息中。

ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
極寒の冬の朝における考察。

極寒の冬の朝における考察。

働く母の朝は早い。
これは当然のこと。

まだ夜も明けきらないうちに
ひとりこっそりと起きて
身支度をしたり、
娘の食べるりんごを切ったり、
保育園の連絡帳を書いたり
犬たちのゆたんぽを用意したりする。

そして、古い戸建ての朝は
めっぽう寒い。
これも当然のこと・・

もう手足がかじかむどころか、
凍えそうに寒い。
都心のマンションで長く暮らしていた
身としては、ほとんど修行に近い。

しかしこういう時、
毎度のように思い出してしまうのは
父の苦言である。

子どもの頃から父は何かというと
北朝鮮を引き合いに出して
わたし達に自重と戒めを促していた。

たとえば、
ごはんを残した時には
「北朝鮮ではこんなもの食べられないんだぞ!」

おもちゃが欲しいと言えば、
「北朝鮮の子供たちはおもちゃなんて持ってない」

映画に行きたいと言えば、
「北朝鮮には娯楽などない」

といった類である。

そして言うことを聞かなければ、
容赦なくこう言い放つのである。
「北朝鮮に連れていくぞ」 と。

そもそも引き合いに出す対象が
ちょっと普通ではないのだが、
これは効果テキメンで
当時のわたし達は幼いながらに想像しては怖がり、
自分たちは恵まれているのだなと
思わざるを得なかった。

めったにモノなど買ってもらえなかったが
北朝鮮に比べれば・・と思っていた。
ある意味、洗脳である(笑)

父の最先端・・いや、最北端の教育のおかげで、
やたらと北朝鮮の現状や
日本の環境にくわしい子どもに
育ってしまった。

今でも姉とは笑い話で話す。
北朝鮮はおそろしかった、と。
今では違った意味で脅威なのだが。

そして、この話が
冬の朝のつらさにどう着地するかと言えば、
お察しの通り、

かじかむ手をすりあわせながら
「でも北朝鮮はもっと寒いんだよな・・」と戒め、
暖房があることに感謝しなくちゃと思いながら
なかなかあたたまらないヒーターにも
ご苦労さまと言いたくなるのである。


写真は、毛布でくるんだゆたんぽで
暖をとるハニョ。
飼い主の思いなど、どこ吹く風。

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