3.11 一歩一歩踏みしめてゆく。 | 雨、ときどき快晴。

雨、ときどき快晴。

気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
気の向くまま、風の向くまま、生息中。

ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
3.11 一歩一歩踏みしめてゆく。

3.11 一歩一歩踏みしめてゆく。

汗ばむほどの陽気だった昨日。

黄砂が吹き荒れる前の早い時間に
みんなで公園へ行った。

いつも貸切の小さな公園で
好きなように遊ぶ。

犬たちは春のにおいを嗅ぎ、
娘はリードを持ちたがって
笑いながら2ワンを追う。

抱っこ紐で娘を抱いて
2ワンの散歩をしていた頃は
早くみんなで公園で遊びたいな〜と思っていたね。

その「今」を眺めていた。


そして今日、3.11。

あれから2年。
まだ2年。もう2年。

思い出そうとすると苦しくて
できればあまり思い出したくはない。

できれば、胸をえぐられる映像も
観たくはない。

でも、会社でも、最近会った人とも
やはり「あの日」の話になり、
誰もが話さずにはいられない。

目を背けるわけにはいかない。


たやすく甦る記憶。

地鳴りのような音の中に響く、
「早く机の下に!」という緊迫した声。

顔色が悪いから横になったほうがいいと
女性に連れられて降り始めた階段で
ふたたび大きな余震に、壁に走った亀裂。

会社で見た津波の映像に
皆が言葉を失って呆然としたこと。

相方が迎えに来る間、
ずっとハニョ&シャビのことを考えていたこと。

わたしを見て鳴いたハニョの
嗚咽するような声。

連なって自宅に向かって歩く人たち、
どこまでも続く赤いテールランプ。

品物が残っていないコンビニで
なんとか魚肉ソーセージを買って
2ワンに食べさせたこと。


わたし達の暮らす世界は
本当はとてももろいのだと知ったあの日。

どんなに大切にしていても
精いっぱい守ろうとしても
手の隙間からこぼれるように
サラサラと消えてしまうような恐怖を覚えた日。

それでも、もっと大変な人がたくさんいるのだから
前を向いてしっかりしようと
淡々と仕事へ向かった日々。
不安に負けるような気がして、一日も休まなかった。
どれだけ気を張っていたんだろう。

揺れ続ける机の下で、「大丈夫だよ、大丈夫」と
囁いた声に応えるようにお腹を蹴っていた子は
2年経った今、自分の足で歩いている。

すべり台に向かって、
一段、一段、踏みしめるように
笑顔で階段を昇って行く。

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2013.03.12 09:59
にょろにょろ。
http://unbe.tuna.be
任&ぴぃのおかあちゃんさん、おはようございます。
父のことでメールもいただいて、ありがとうございました。とてもうれしかったです。
お返事を書きたいと思いながら先にコメントをいただいてしまって申し訳ないです。

ぴぃちゃん、13歳7か月で頑張っているんですね。
キャバリアで13歳はすごいです。うちも見習えるように頑張らなくては。
できればまだまだ一緒にいてほしいですよね・・考えただけで胸が詰まります。
どうかなるべくでも悔いのないよう、あたたかい時間を過ごしてくださいね。

慌ただしい日々の隙間に、ちょこちょこと書き連ねているだけの日々の記録ですが、できるだけ残したいと思っているので、少しでも楽しんでいただけたなら。
長きに渡ってありがとうございます。今日も良い一日になりますように!

2013.03.11 12:56
任&ぴぃのおかあちゃん
ブログを続けて下さってありがとうございます。
やえさんの文章のファンです。
 我が家のキャバリアぴぃちゃん(13歳7カ月)はそろそろゴールをめざしてるようでもう任&ぴぃのおかあちゃんという名前はつかえなくなりそうです。でもぴぃちゃんが頑張ることができるようおかあちゃんはもっともっとがんばらなきゃ!とおもっています。
 やえさんの頑張りようが励みになっています。
ありがとうございます。

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