雨、ときどき快晴。

気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
気の向くまま、風の向くまま、生息中。

ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
母の日に想う。

母の日に想う。

写真は、八重桜を臨む娘とわたしの母。

先日は母の日でしたね。
お祝いをした方も多かったでしょうか。

わたしは、今年は両家の母に
夏らしいバッグを贈りました。

母というと、本当なら女性にとっては
一番身近な存在なのかもしれないけれど
母とは思春期には別々に暮らしていたので
わたしにとっては、母は母であるけれど、
それ以前に1人の女性、という気持ちが強い。

記憶の薄い幼児期を除いて、
子どもとして母に甘えたことは
とても少なかったように思う。

幼少期から家庭内の雰囲気を
感じ取るのが早かったので
わがままを言ってはいけない、
我慢しなくてはいけないとずっと思っていた。

そして、そんなわたしを母は
「忍耐強く、思いやりのある優しい子」だと言っていた。

今でこそわかる、
本当はまだまだ子どもなのに
大人にならざるを得なかっただけなんだと。

少し前に、幼なじみにこう聞かれた。

「子供を産んで、子供が愛しいと知ったからこそ、
 子を残して家を出た母を許せなくならないか?」と。

ずっと昔から見てきた幼なじみ。
わたしがどんなふうな境遇で育ち、
どれだけ苦しんできたかを知っている。
だからこそ聞きたいのだと思う。

そう聞かれて、しばらく考えていた。
浮かんだ答えはひとつだった。

子どもがこんなに愛しいと知ったからこそ、
子どもを残していく母はとてもつらかっただろうと思う。

そう言ったら、
幼なじみはバンバンとわたしの肩を叩いて
「あんたは本当に昔からバカなんだよね・・」
と言って泣いた。

思えば、ずいぶんたくさんの友達が
これまでこうしてずっと、わたしの代わりに泣いてくれた。
それを思えば、これまでの苦労もそう悪くはない。
いや、普通に育つほうが絶対にいいけれど。


子どもとして、そして今は親として
どちらの立場もわかるようになった今だからこそ、
こうありたい、とこみ上げる思いがある。

何より娘には子どもらしくいてほしい。
娘を小さな大人にはしたくない。
明日を不安に思うことなく、
ただ笑顔でいてほしい。
母として親として、そのための努力は惜しまない。

そして、「安心して大丈夫」と伝え続けよう。
たとえどんなことがあろうと、
決してあなたのそばを離れないから、と。

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2013.05.27 13:27
やえ
*任&ぴぃのお母ちゃんさん

任&ぴぃのお母ちゃんさん、いつも優しい言葉をありがとうございます。
末っ子は雰囲気を察するのが高い、言われてみればそうかもしれないと思いました。
家族との間で、昔から自分の立場をよく考えていました。

娘を授かってよかったと言ってくださってありがとうございます。
その言葉に、本当に心が救われる思いです。
母になれる人間なのかと、長い間自問自答していました。
家庭というものがよくわからないわたしが、自分の家族を作れるのかと・・・。
「安心感」を知らずに大人になり、親になって、
初めてのことに手探りで過ごしながら、
自分が知らなくても与えられるんだと娘の安らいだ顔を見て知りました。

母には、この頃になって
あなたには何もしてあげられなかった、と言われます。
でも、産んでもらえたからこそ娘をはじめ、
自分の家族に会えたのでそれだけでじゅうぶんだと思っています。

ぴぃちゃんにはたくさん、たくさん伝わっていますね。
ぴぃちゃんを気遣いながら、心配な気持ちと愛情との狭間で過ごすお気持ち、
痛いほどお察しします。
どれだけ愛情を注いでも、きっと尽きることはないと思いますが
一日一日を大切に、愛する存在が一日の終わりに安心して眠れるように
がんばりたいですね。

2013.05.27 13:12
やえ
*taeさん

taeさんこんにちは。
ご自身のことを書いて下さってありがとうございます。
母という存在に対しては、
自分でもどうとらえていいかわからない思いがありますよね。
うちも、次にもし家族で会うなら誰かの訃報になるだろうと思っていますが
訃報であっても家族で会うことはできないかもしれません・・

成人したお子さんがいらっしゃるんですね。
そこまで育て上げた長い長い道、今のわたしには想像することしかできません。
でも過ぎてから振り返ると、あっという間に感じるのでしょうね。
身近な「家族」という存在を大切にしたいと願ってやみません。
しっかり前を向いていこうと思います。

2013.05.25 08:03
任&ぴぃのお母ちゃん
家庭内の雰囲気を全身で感じちゃうんですよね。末っ子は特にその能力が高いのではないかと勝手に思います。わたしもそうなので。やえさんにこつぶちゃんが授かり本当に良かったなと思います。幼なじみの方が泣いてくれた...とありましたがわたしも泣きました。どんなことにも意味があるんだろうけどそれを知ろうとする努力もなく日常にただかき消されてしまってることが多い自分に猛省です。わたしには子供がないのですがその分を愛犬ぴぃちゃんに丸ごと上げちゃいます。あなたの人生...犬生を最期まで平穏に包み見守らせて貰います。
やえさんの優しさの根元を教えていただきました。優しさには優しさで戻って来ますね。
甘えることも親孝行なんだよと昔言われたことがあります。やえさんにも。

2013.05.24 21:44
tae
こんにちは。いつも読ませていただいています。

私も、実母に甘えた記憶がありません。三年前に突然亡くなったとの知らせを受け、ばらばらだった家族と再会しました。
写真の顔しか知りません。どんな人だったかなどもあまり聞いたりできません。
でもやえさんと同じ思いで子どもを育ててきたように思います。
ひとりは成人しています。優しい心をもった人です。
ご主人を大事にしてくださいね。

こつぶちゃんの成長を楽しみにもしています。
ハニョちゃんシャビちゃんもです。

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