雨、ときどき快晴。

気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
気の向くまま、風の向くまま、生息中。

ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
胎内記憶 〜ぽかぽかしていた。

胎内記憶 〜ぽかぽかしていた。

胎内記憶というものについて知ったのは
妊娠中のこと。

友達から本をプレゼントされ、
子どもたちの中には
お母さんのお腹にいた時のことを
鮮明に憶えている子がいるということを知りました。

そしてたまたま娘を連れて行った、
赤ちゃんたちの集まりで
胎内記憶の研究の第一人者である産科の先生の
講演を聞く機会があり、
神秘的なお話に聞き入ってしまいました。

お母さんのお腹がどうだったか、何をしていたか、
あるいは自分がどうやってお母さんのお腹に来たのか、
それから産まれた瞬間のことなどを語る子もいるらしい。

雲の上をぷかぷか飛んでいたら、ずっと下の地上で
楽しそうに笑っているお母さんを見たから
神様に「あのおうちに行きたい」と頼んだんだよ、とか

もうひとりの子とふたりで空の上で楽しく遊んでいて
「僕はそろそろおりるね。後から来てね」と
約束してお母さんのお腹に入り、
「うん、あとから行くよ」と言ったその子は
弟としてやってきたんだよ、とか

そういうことをはっきり記憶していて
話してくれるのが「胎内記憶」だそうです。

中には、「お母さんが泣いていたから、悲しそうだったから
笑わせたくてお母さんを選んだんだよ」なんて
号泣しそうなことを言った子もいるらしい。

幼児期のほんの一時に語られ、
あとは本人も忘れてしまうのだといいます。

信ぴょう性について絶対という根拠はなくとも
多くのお母さんは信じています。
子供の話とお母さんの状況が
ぴったり一致していることも多いそう。

わたしもいつか、娘がもう少し大きくなったら
聞いてみたいなぁと思っていた胎内記憶。

相方も、とても聞きたがっていたので
楽しみにしていたのですが、

先週末に夫が突然、
「ママのお腹にいた時のことを憶えてる?」
と聞きました。

えぇっ!なんてフライング!

びっくりした上、
まだ今のつたない言葉と記憶では
質問の意味もわからないよなぁ・・と思ったら、
娘ははっきり、「うん」と言いました。

「ママのお腹はどうだった?」と
夫が聞くと、娘は笑って言いました。

「楽しかった」

そして、

「ぽかぽかしてた」

と。

ふたりしてびっくりしてしまった。

ぽかぽかしていた、なんて言葉を
娘はどこで覚えたんだろう?
お腹の中がぽかぽかしていた、なんて。

その時はびっくりしてそれ以上聞かなかったのですが
言葉にできないうれしさが
あとからあとから、じんわりとこみ上げてきた。

ご存知の方も多いけれど
わたしの妊娠中は、盲腸やオペで痛みに苦しみ、
あの震災があって精神的にもきつく、
前置胎盤に逆子、後期は切迫早産の危険で安静、
そして極めつけは出産も三日がかりの上、
最後は帝王切開と、どこも安心できず、
不安と痛みがとても大きい妊娠〜出産でした。

どの時も楽観はできず、
お腹の子を守りきれるだろうかといつも心配だった。

でも今こうして娘が、
「ママのお腹はぽかぽかしてた」と
笑顔でそう言ってくれただけですべてが報われたような、
今になって言い得ぬ安堵に包まれました。

そしてつくづく、頑張ったのはわたし一人ではなく、
娘は本当に強かった、と思う。
大変な時を何度も何度も乗り越えたのは、娘の力。

いつかもう少し語彙が増えたら
またお腹の中の記憶について聞いてみたいな。

「わんわんがの声がうるさかったよー」
なんて言ったりするかもしれないね。

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2013.06.11 16:19
りょく
なんて素敵なサプライズなの♪そんなかわいい言葉を聞いたら、涙が出ちゃうね。。こつぶちゃんの自分の言葉でパパとママに伝えるなんて……。。一生の宝物だね〜。。

やえさん、熱が高そうだけど、どうですか??無理しないで、どうか早く良くなります様に……。。

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