雨、ときどき快晴。

今日はお昼からひとり、
父のところに行った後に
姉宅に寄って、

たいちに会ってきました。

写真は姉に抱かれたたいち、
もうすぐ16歳になります。

姉宅で飼っている四頭のうちの末っ子で、
唯一の男の子。
お姉さん犬たち三頭は
みんな長生きした上で、
今は静かに眠っています。

最後の一頭。
姉と会うたびに犬たちの思い出話になります。
わたしも一時一緒に暮らしていたので
とても想いは強くて。
甥っ子たちが生まれる前から
一緒なんだもんね。

去年脳腫瘍が見つかってから少しずつ弱り、
少しずついろいろなことがわからなくなって、
先月もうダメかと思われる状態になって入院して
やっと退院できたものの、
ほとんどのことはわからなくなってしまいました。

退院できてすぐに会いたいと姉に言って、
先週も会ったけれど、今日もまた。

もう甥っ子たちのこともわからなくなったから
やえを見ても反応しないかもしれないけど、
脳腫瘍だからと思ってね、

と先週会う前に姉に言われていたので
覚悟していたものの、

リビングに入って「たいちー」と呼び掛けたら
びくっと頭を動かして身体を起こし、
しっぽをぶんぶん振りながら
わたしのところまで覚束ない足取りで
歩いてすりよってきた。

たいち、たいちと抱き締めながら
泣けてしまった。

今日も会いに行ったら
声を聞いてすぐに起き上がって
ふらつきながら歩いてきて、
顔をすりよせた。

わたしたちが手触りやぬくもりで
犬たちを記憶しているように
犬もまた、においや声で
わたしたちを覚えているんだね。

たいち、もう少し元気でいてね。
もう少し、抱きしめさせてね。