2歳の考える「死」というもの。 | 雨、ときどき快晴。

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気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
気の向くまま、風の向くまま、生息中。

ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
2歳の考える「死」というもの。

2歳の考える「死」というもの。

先月、2014年の新しいカレンダーを
出した時のこと。

「Underwater Dogs」という、
水の中で撮った犬たちの写真集がおもしろ可愛くて
今年はそのカレンダーにしたのだけれど、
「見てー」と娘に見せたら
笑うと思ってた娘の表情が固まった。

何やら神妙な顔でじっと写真たちを見てから
戸惑いながら

「ママこれ・・
わんわん、どうしたの?
わんわん、くるしいの?
しんじゃったの?」と。

びっくりして、
「生きてるよ!」と真っ当に答える前に

「ちーちゃん、死んじゃうって・・
‘死ぬ’なんて言葉、どうして知ってるの?
死ぬってどういうことかわかるの?」
と素で聞き返してしまった。

娘は、「うーん、うーん」と言葉を探しながら
「すこーしわかる」と。
少しって、リアルだな…

2歳の子どもから「死」という言葉が出るのは
ちょっとした衝撃で、
娘がどう理解しているのか、
くわしく聞きたかったけれど
さすがにそれを表す言葉を娘は持っておらず、
ただ、一生懸命に言葉をさがしながら
「すこしだけわかる」と言うのだった。

心配症な娘は、
大人が見れば笑ってしまう犬の表情が
苦しんでいるように見えたらしい。
そして、しんじゃうみたいでこわい、と言う。

育児に対する厳格なルールなどは
特に持っていないけど
子供だからまだわからないだろう、
子供だから説明してもしょうがない、
と適当にお茶を濁すことはしたくなくて

どんなことでも、娘が疑問に思えば
しゃがみ込んで目線を合わせて、
娘が自分の疑問や感情に折り合いがつくまで
何度でも説明をしている。

はたから見れば、
「2歳児に何言ってるんだろう」と思うかもしれないけど
たくさん話した後の娘はいつもすっきりとして
「わかった」と言う。
こちらが見ていても、吸収していくのが表情でわかる。

なので、今回も

わんわんが口を開けているのは
苦しいからじゃなくて
ボールを追いかけてつかまえようとしているから。
ハンちゃんも、ピヨちゃん人形を喜んで追いかけてるよね?
わんわんはお水の中でも上手にそれができるんだよ、
だから苦しくないし、ちゃんと生きてるよ、etc・・

途中何度も娘の質問に答えながら説明すると、
やっと心配が解消されたようで

「わんわんはお水でくるしくないね、
ちーちゃんはお水にお顔つけるのこわいから
ちーちゃんはやらないね、
もっとおねえさんになったらね」
と、ようやく納得したように言っていた。

そしてつい先週末。

クロのために買ったお花を見た娘が
「このお花どうしたの?」と聞くので

「クロが死んじゃってね・・」と
言いかけてハッとしたら
その瞬間からふたたび、

「クロはどうしてしんじゃったの?
クロ、くるしいの?」

と、また長い長いやりとりが
はじまるのだった・・・(^_^;)

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