アゴタ・クリストフとブックカバー | 雨、ときどき快晴。

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気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
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ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
アゴタ・クリストフとブックカバー

アゴタ・クリストフとブックカバー

ブックカバーを久しぶりに替えて
友達からプレゼントでもらったものに
してみた。(写真左側)

ふだん、自分で選ぶようなものとは
違う雰囲気に、どこか心が浮き立つ。

めずらしく、読んでいる本の
(もう読み終わったけども)
写真を載せてみました。


本が大好きだけれど
「最近のおススメある?」
と聞かれたりすると、うなってしまう。

その時代のトップセラーは読まないし、
好きな本の趣味・範囲が偏っているうえ、
何より、本というのは
読んだその時々の状況や心境で感想が変わるから
その人を知らずしては、薦められない。

自分でも、たくさん本を読みながら
なぜレビューやリストを公開しないのか?と
考えてみたのだけれど、

本を読むということは
わたしにとって最も個人的な行為で
自分の心身の救済に近く、
誰かに理解してほしいとか、
わかりあいたいと思うようなことではない。
という答えがすぐに出て、なんだか合点がいった。

本好きの親しい友達と
本について話をするのは大好きだけれど。

まぁ早い話、融通が効かない性格だと思う。

ということで、相変わらず前置きが長いけど
読んだ本を気まぐれに載せてみました。


アゴタ・クリストフは稀な作家です。

作風や文体に驚かされるだけでなく、
生きてきた背景の過酷さが
書かずにはいられなかったのだと思わされる、
魂を感じる作家。

「悪童日記」は非常にセンセーショナルで
初めて読んだ時は若かったので
胸が高鳴っているのか、苦しいのか、
読後は言い得ない感情を抱いたけれど
長い時間が過ぎてあらためて読んでも、
その才能に感嘆してしまう。

処女作でこんなに驚かされたのは
アゴタ・クリストフとJ・サフラン・フォア
くらいかもしれない。

作者の才能は感動的ですが
この作品自体は、感動する類のものではありません。
むしろ、倫理的な観点からも
衝撃を受ける表現を多く含むので
もし読もうと思った方がいらしたらご注意ください。

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2014.03.07 16:37
やえ
*mocciiさん

mocciiさん、仕事柄もあって
海外のものも好きそうなのに意外だわー。
前に会社で一緒だった女性は、海外モノを読むと
まず登場人物の名前で混乱するって言ってたなぁ。

好きな翻訳者、やっぱり何人かいるの(^^
本の権利が切れて、前の翻訳の人とはちがう人たちが
翻訳したりすると、比べたりもしちゃう。
不思議なのは、どんなに文章がうまい人でも
翻訳がもうまいかというと、そうではないんだよね。
やはりそこの才能はまた別のものなんだなと感じる。

より忠実に、よりなめらかに、そして気が効いた翻訳。
願わくば、翻訳を待たずして英文のまま原作を読めたら
それが一番なんだけどなぁ。

それにしても、海外の本屋さんなどで
日本語から英語に訳されている本を手に取ったりすると
かなり薄くなっていることが多いから
やはり日本語って語彙が豊富なんだなぁと
しみじみしちゃう。
あれ。真面目になっちゃった。笑

2014.03.07 16:35
やえ
*ゆうちゃん

家族内であっても好きな本のジャンルや作家は
違うよね。
それはもう個人の嗜好の範囲だからしょうがないよね。
だからわかりあえない、というわけではないし。

実写版!なんて想像力豊か(^^
その会話は確かに楽しそうー!
でも、わたしが読む本は重いものが多くて
ストーリー自体に盛り上がりもなかったりして、
実写できないようなものばかりだけれど(^_^;)

アゴタ・クリストフは、
表立っておススメできるような本なのかどうか、
書いたあとでもちょっと心配しましたが
機会があったら、ぱらぱらっと見てみてね。
やはり、見てもらうことも前提に入れて
今度はもっと明るい本を考えるね!笑

2014.03.06 17:48
moccii
本は好きだけど洋物は苦手な私が通ります。

今回に限らず、やえさんからいろんな作家さんの、もしくは作品の感想を聞くたびに、とても読んでみたくなるのだけど、そのまえに、そんな感情や感想を読者に持ってもらえる翻訳がすごいなぁと感心してしまうのは仕事柄かな。うらやましー。

2014.03.06 16:28
ゆうちゃん
私も無類の本好きです。でも本って本当にありとあらゆるジャンルがあるから私には合っても相手には合わないことのほうが多いような気がする。

私が好きな本を母には薦めないし、逆に母が読む本は私があまり得意でなかったりするから。

時たま共通したり、好きな作家が書くジャンルの違う作風のものは分かり合えたりするのだけれど、やっぱり同じ作家が好きなもの同士で話してると楽しいですよね。

いつも実写版にするならこれは誰にしようかとかここは過激だからこう脚色しようとかそんな話をしているとあっという間に時間は過ぎてしまう。

お勧めされたり読んでみたいなと思った本はまず本屋さんにいって手に取って読んでみます。
ちょっとアゴタ・クリストフ気になってきたから今度探してぱらぱらとみてみようかな。

自分の知らないジャンルが自分に合うこともあるかもしれないと思うといろんなものを読んでみたくなるんですよね★

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