雨、ときどき快晴。

美容院ごっこで
お客さんに扮したこつぶはその後、
もちろん美容師に。

わたしの髪を時間をかけて丁寧に梳き、
美容師さんらしい会話もして、

「サラサラになったよー！ありがとう（^^」
とお礼を言って、
はい、これで終わり、と思ったら・・・

「ハンちゃんも女の子だから
きれいにしないとね！」

と言って、ハニョの毛を梳き始めた。
人間用のブラシで・・・。

頭からはじまり、耳、身体まで
もうそれはうれしそうに
「ハンちゃん、あー、ここきれいにしてあげるね」
と、あれこれ話しかけながらやっている。

その時間の長さったら。

そして、思いっきり顔に出るハニョの
この表情・・・(^_^;)

ずいぶん丁寧にやってるけど
からまったりして痛いだろうし、
つきあうのも面倒だろうしと
何度かハニョに近づいて

「ハンちゃん、嫌だったらどいていいんだよ」
「ハンちゃん、がまんしなくていいよ」

と、そこから退散することを勧めたものの、
ハニョはしっぽを振って応えるばかりで
最後までこつぶにつきあった。

不思議だ。

顔を見ればわかるように
決して気持ちよくはないだろうし、

手でこつぶを押しのけることも、
「アアゥ」と声を出して‘やめて’と言うこともできるのに
文句ひとつ言わず、身じろぎさえしないのはやはり、
あえてこつぶに好きなようにさせてあげているんだろうなぁ。
すごいなぁ、と感心して見ていた。

ふだんのイタズラぶりとはまるで違う。

「ハンちゃん、がまんしてくれたの？
えらいね、ありがとうね」と
頭をくしゃくしゃさわったら
ものすごく喜んで、

そして・・・

おやつのある場所まで、一目散に走って行きましたけども(￣▽￣;)!!