雨、ときどき快晴。

気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
気の向くまま、風の向くまま、生息中。

ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
軽やかに、伸びやかに。

軽やかに、伸びやかに。

軽やかに伸びやかに、歌を口ずさみながら
数歩先をゆく娘の背中を見ていた。

いつもしっかり手を握っているから
手をつながずに歩くことすら、
今の娘にとっては小さな冒険だ。

一昨年の秋に旅をした新潟では
娘はベビーカーに乗っていて、
来年ここへ来るときはきっと、
手をつないで歩いているだろう、と思った。

想像したとおり、
そのままに時は過ぎていく。

手をつないで歩く今は
いつか娘がこの手を離し、
ひとりで駆け出す時が来るのだとふと考える。

自分が子供だった頃、
振り返りざまに母がひらひらと伸ばす手を
追いかけるようにしっかり握っていたのを
よく覚えてる。

その手を離して、
ひとりで歩き出したのはいつだっただろう?

幼稚園に通っていた頃はとても怖がりで
外から名前を呼ぶ友達の誘いに
家を出るのを不安がって
なかなか出られなかったと聞いた。

そこから勇気を出して
外へ出て行ったのはいつだっただろう?

娘にもいつかそんな日が来るのだと、
それはどんな日なんだろう?と考える。

ある日ふいに、
自ら扉を開けて出てゆくその日。

ぎゅうっと握っていた手を離して
駆け出してゆくその日。

振り返ってわたしを見ていた母が
いつからか、
わたしの背中を見つめていたように
自分もこれから、
歩き出す娘の背中を見守るのだろう。

母からバトンを渡されたかのように、
今、自分が母の道を歩いているのだと
実感する。


チャーリー・ブラウンの台詞の、
大好きな言葉。

親になってあらためて読んだとき、
涙がこぼれた。


『 安心って言うのは車の後部座席で眠ることさ。
  前の席には両親がいて、心配事はなにもない。

  でもね、ある時、
  その安心は消え去ってしまうんだ。

  君が前の席にいかなきゃならなくなるんだよ。
  そしてもういない両親の代わりに、
  君が誰かを安心させる側になるんだ。   』

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