雨には雨の彩りを。 | 雨、ときどき快晴。

雨、ときどき快晴。

気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
気の向くまま、風の向くまま、生息中。

ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
雨には雨の彩りを。

雨には雨の彩りを。

夏になってから
庭にバッタが集うようになり、
ちいさな赤ちゃんのようなバッタから
殿様バッタまでたくさん見掛ける。

殿様バッタを見たなんて
子どもの頃以来じゃないかな・・?

庭に入るときには踏まないように
目を凝らして、とても慎重になる。

雨が降り続いているから、
バッタたちもしばしの水浴びの後は
どこかにこっそり隠れているのだろう。
ここ数日はあまり姿を見ない。

昨日は帰り道に強い雨にやられて
やっと家にたどり着いた。

家の鍵を開けようとしてふと庭を見たら、
雨の雫が芝生の上に次々と落ちては
まるで音符のように芝生が跳ねて、
それがまるで芝生たちが歌っているようで
楽しくて、しばし見惚れていた。

子どもの頃はよくこうして
日常の中で垣間見えるほんの些細な一瞬に
強く惹きつけられては、
しばらく見惚れたり、感じ入ったりしていた。

通知表や、担任からの親への手紙などにはいつも、
「感受性と表現力が非常に豊かです」と
書かれていた。
その頃は、それがどういうことなのか、
よくわからなかった。

大人になるにつれて、感じたことを少しずつ
押し殺すように生きていくようになる。
誰かに言いたいことも、伝える余裕がないままに
日々は過ぎ去る。
そしていつしか、ほんの些細な喜びを
見逃すようになってしまう。

それを避けたくて、
どこにも伝えるあてのないことを長らく日記に書き、
そして、こうして時々駄文をさらしているが、
最近はひとり、心強い相棒が出来た。

何もかもを新しい目線で見ては
喜び、驚きを隠さないこつぶである。

感じる心が大人の何倍も鋭く、
時間は無限にあるかのように集中する子ども。

「ねぇ、お庭にちいさいバッタさん達がいるから
驚かさないように、そぉ〜っと歩かない?」

と提案すれば、「うん!」と目を輝かせて
そぉ〜っと忍び足でゆっくりと歩き、
わたしを見て、ニコッと得意げに笑う。

この雨ですら、傘をさすのにはしゃぎ、
長靴を履くのを喜び、
そして、「バッタさんいないねぇ。
しーちゃんみたいに傘をもってないのかな?」と
庭にしゃがみ込んで、芝生を眺める。

娘の目線と感情の機微を辿りながら
大人になってもう一度、
あの幼い頃の感受性を取り戻す。


・・・そして、この長々とした駄文で
最終的に何が言いたいかというと、

あいにく、週末の雨の予報は覆らず、
明日のプールは中止になったけれど
せめて、雨を楽しい目線で見ようと
しているということです(涙

天気は残念だけれど
こつぶの風邪はめずらしく早く回復した。
それだけでもよしとしなくちゃね。

写真は、今月のこつぶへのハガキ。
もうすぐ夏も終わるね。

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