雨、ときどき快晴。

気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
気の向くまま、風の向くまま、生息中。

ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
父の誕生日

父の誕生日

ゆっくり時間が取れなくて
日付が追いついていないけれど
2月28日は父の誕生日でした。

12月に退院してから約3か月。

退院前にあんなに話して、
約束したことはなんのその…

行くと約束したデイサービスは
勝手に断ってしまい、
家に来てくれたヘルパーさんは追い返すし、
宅配のお弁当にはまずいと文句を言い、
薬は飲まず・・・と
頭を抱えてしまうような状態で
毎日のようにケアマネさんと
電話であれこれ話し合った3か月でもある。

でも結果的に、嫌がる父に縄をつけて
デイサービスに連れて行くわけにもいかず、
本人の意思を尊重しながら
体調が急変したら病院には連れて行く、
という(半分あきらめの)気持ちでまとまった。

退院後、父の体調管理ができるようにと
あれだけ奔走して、段取りを整えたのにと
落胆の気持ちと、
父にとっては無駄なことだったんだろうか、
必死に色々とやらないほうがよかったんだろうかと
ずいぶん悲しい気持ちになったけれど
これもまた、父の選択で父の人生なんだ、と
思うようになった。

薬もあまり飲まないので当然体調は悪くなり、
一時は顔色もよくなかったけれど
またここのところは落ち着いてきた。

誕生日の日に電話をして
「お誕生日おめでとう」と言うと
あかるい声が返ってきた。

「まだ長時間の運転ができないから
会いに行けなくてごめんね。」と言うと
「そんなこといいんだよ。赤ん坊は元気か?」と
うれしそうな声で言った。

思えば父の容体が再び急変した
去年の6月の始め、
手術をしてもしなくてもダメかもしれないと言われて
覚悟したその後すぐに妊娠がわかり、
予定日が父の誕生日の前日だと聞いた。
もしここで父が亡くなったら
きっと赤ちゃんは父の産まれ変わりのようだと
言われるんだろうと思った。

その後体調は回復し、
父は妊娠したことをとても喜んで
「今度は男の子がいいなぁ」と
感慨深そうに言った。

その通り、男の子が産まれた。

帝王切開でお腹を切ることをひどく心配し、
「俺の誕生日に産まれたらよかったのになぁ」と
残念がって。

「性格までお父さんに似たら困るよ!」と言うと
大笑いしていた。そんな余裕すらある今。
産まれ変わりじゃなくたって
生きていられて、笑える今がいい。

友人たちは息子の写真を見て口々に
わたしにそっくりだと言う。
特に目元など、どこから見てもわたしそのままだと。

そして、
「やえはもちろんだけど、お父さんにも似てるね」
と・・・。

父は喜ぶのかな。


お父さん、お誕生日おめでとう。

息子が「おじいちゃん」って呼べるその日まで
どうか元気でいてほしい。

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