1歳を過ぎても薄毛ベビーと言われる息子。
色素も薄くて、ポヤポヤした毛が
ふわふわとやわらかく舞う。
「こんなでこっぱちで薄毛で
誰に似たのかしら?」
とわたしが言ったら、
母がある日ニマニマしながら
この写真を持ってきた。
父と、赤ちゃんのころのわたし。
そうか、そうなのね、
わたしだったか…。
三代続けてそっくりと言われる父と、
わたしと、息子。
「娘さんもお孫さんも、よく似てますね」
と言われると父は、
「そうかなぁ」と少し照れながらうれしそうで。
動物がこんなに好きなのも
本や活字を愛しているのも
シニカルな冗談を好むのも
父から受け継いだもの。
お父さん、お誕生日おめでとう。
また一年、生きてこられたね。
もういつどうなっても…と告知されてから
現実を見て、覚悟をして、
でも希望だけは持ち続けて、ここまで来たね。
「阪神も強くなったし、
やえの子どもも見られたし、
俺は別にもういいんだよ」
何度も何十回もその言葉を
頭に描きながら…。
いろんなことを忘れてもいいから
楽しいこと、うれしかったことだけ
覚えていられたなら、と願ってる。
たとえいつか、ほとんどすべてのことを
忘れてしまっても
わたしはいーっぱい覚えているからね。
おめでとう、お父さん。
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Comments
http://unbe.tuna.be
ケイさん、お久しぶりです(^^
コメントをいただいてありがとうございます。
大変遅くなってしまってすみません。
父は頑固で皮肉が好きで、おちゃらけていて
素敵な路線ではまったくないんですが
なぜかご近所やわたしの友人たちからは人気があるんですよね・・・
変な人だからでしょうか(笑)
昔は「父とよく似てる」と言われてもピンと来ませんでしたが
最近は鏡の中の自分に、父と息子の面影を見て
ドキッとするようになりました。
http://unbe.tuna.be
コジムサパパさん、お返事もできず記事も書けず、
大変遅くなって申し訳ありません。
そうですね、そう思える親がいるだけでも。
幼少期はつらいことのほうが多くて
いつも家から逃げたくて、苦しくてしかたありませんでした。
早く自立したいと思って家を出たのに、
周囲の友達よりもずっと親のところに顔を出しているのは
自分でも不思議です。
逃げることも放っておくこともできるのに(姉と兄はそうしています)
そうはできなくて。
きっとこれからも自分は、阪神と動物を愛していくんだろうと思います。
父の血筋として。
とても幸せな事なんだと思いますよ。
自分には、そう思える親がいないので
羨ましい位です。
それにしても、良く似ていますね。