日付がかわる前の夜半にひとり、
ごそごそと…
親としての役目を果たそうと動き出す。
明日はクリスマスイブ。
娘と息子に見つからないよう隠しておいた
プレゼントを出して、
ふたりが寝ている間にこっそり寝室へ。
クリスマスカードを並べて
何を書こうか考える。
こつぶと、息子と、夫へ、
それぞれに選んだカード。
それと空のむこう、遠くにいる父にも。
長年、父と交わしてきた沢山の手紙。
もう書くこともないんだ、
書いても届かないんだって
悲しくて寂しかったけど
わたしは書いていくことに決めたよ。
この世界で手紙を綴り続けていくよ。
膝の上にはシャビ。
あなたたちにも、明日は特別なごはんを。
日付がかわれば、もうクリスマス。
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