忙しいながらも、せつないなぁ。
秋の空も相まって。
たとえば・・・
たとえば、
他部店との仕事の締切をいつも守っているのに
上司から突然の急ぎの仕事を仰せつかって
「○○の仕事は遅れたっていいから」と言われ、
急ぎながら心苦しい思いをしたり、
(結局なんとか間に合わせたけれど)
ダッシュで仕事から帰ってきて
こつぶを喜ばせたくて
好きな野菜をいっぱい入れた
ミートソースを作ったのに、
ミートソースはそっちのけで
つけあわせのサラダばかり食べ、
3度も「きゅうりおかわり!」と連呼して
がっくりきたり。
父から何度も電話があって
時間をやりくりして会いに行き、
父が好きそうなニットを買って
着せてあげたら、すごく喜んだのに
次の日にはわたしが来たことなど
忘れてしまったり。
どれも、しかたない、しょうがないって
頭ではわかってる。
誰かに愚痴を言ったってしょうがないから
ため息まじりに
ふいに高い空を見上げては、
なかなかうまくいかないなぁ、と思う。
そんな時は、
「ねーちょっとハニョちゃん、
もふもふしようー」
「ハニョ、ちょっと聞いてー」
と言って、
ハニョと鼻をつきあわせて、くっつく。
そうするとハニョはいつも、
前脚をわたしの手にかけて
自分の鼻先をわたしの頬にくっつけ、
うっとりと目を閉じて深い息をする。
誰よりもいちばん見慣れた顔の、
誰よりもいちばんなじんでいるぬくもり。
ハニョがいてくれてよかった。
ハニョがここにいてくれてよかった。
6年以上、毎日こうしてきたんだものね。
・・・と感謝でいっぱいの気持ちになると、
次の瞬間には「あぁ~!」と
言わされるんだけどね。
それもまた、幸せな6年間。
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