雨、ときどき快晴。

昨日は友人たちとの定例の忘年会だった。

その前に用事があって日本橋の三越へ行き、
時間に少し余裕があったので
三越の７階の催し場でやっていた、
「2014年報道写真展」をぶらりと見に行った。

入場無料なので小規模だろうと思ったが
１月から１２月までのそれぞれの出来事の
たくさんの報道写真が展示されていて、
思っていた以上に見応えがあった。

しばらく見入り、考えさせられる写真や
再び感動を呼び起こす数多の写真たちの前で
たびたび立ち止まって見入った。

スポーツでいえば冬季五輪に
サッカーワールドカップ、
錦織圭さんの躍動する写真に、
演技後の真央ちゃんの瞳からこぼれる熱い涙。

海外からは、タイのクーデター、
香港の学生による雨傘革命、
マレーシア機の墜落・・・

日本でも、広島の豪雨による土砂災害、
まだ記憶に新しい御嶽山の噴火など
つらい爪痕の写真たちも多かった。

高倉健さんに菅原文太さんをはじめ、
今年亡くなった方々の肖像のような写真もあった。

そして、震災後３年が経った福島で
荒野のように何もない一面の土地に降りしきる雪の中、
花をたむけて屈み込み、涙を流す女性の写真には、
多くの人が足を止め、見ながら涙を拭く人の姿も見られた。

ただ淡々と、当然のように過ぎ行く毎日は
本当はなんて重みのある、有難い毎日なのだろう。

写真たちから心が離れぬまま、銀座に移動し、
久しぶりに過門香に中華を囲んだ。

今年一年のことを語り合い、懐かしんで、
家族の話では涙ぐんで
こうしてまた、今年もありがとうと友と言い合えることの幸せ。

しっかり胸に留めて、また一日を生きよう。