雨、ときどき快晴。

気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
気の向くまま、風の向くまま、生息中。

ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
空高く

空高く

家の中でも外でも、
いつもわたしの傍らで遊んでいた娘。

公園のすべり台も遊具も、
いつもとなりで手や背中に触れていないと
怖がって遊べなかった。

少し離れた場所から見守るのではダメで
砂遊びもとなりで一緒に。

浅いプールで遊ぶのも、
他のお母さんたちのように庇のついたベンチに座る、
なんてことはできずに
わたしも一緒に入って遊ばなければ、
水の中に入っていけなかった。

親が入れない子どもだけの遊び場も
ずっと入れずに、
でも、今年に入ったあたりから
わたしがいなくても入れるようになった。
ブランコも、鉄棒もひとりでできるようになった。

そして週末。

「ママ、見ていて。しーちゃん登れるから。」
「高くてもこわくないの。」
「だいじょうぶ。見て!」

そう言ってわたしを振り返りながら娘は、
高い高いジャングルジムをぐんぐんと登っていく。

娘の靴がわたしの指先から離れて、
遠く、もっと遠く。

そして、てっぺんに辿り着いて大きな声で言う。

「ほら、見て!のぼれたよ!」

「わあ、すごい!のぼれたね!」

こつぶの勇気と成長に喜びの声を上げながら
自分の手の届かない場所にいる娘を見上げて

あぁ、とうとう、またこういう日が来たんだ、と思う。

子どもを育てるということ。

またひとつできるようになる喜びと、
またひとつ、自分の手が必要ではなくなる寂しさが
いつも混在している。

ゆっくりゆっくり降りてきて
笑顔で胸に飛び込んできた娘を
すごいね、見ていたよ、とぎゅっと抱きしめた。

こんな日々を繰り返して
いつの日か、今こうして遠くにいる娘を見上げたように
すぅっとこの腕を抜けて、本当に旅立つ日が来るんだね。

その日まで、またできたね、上手だったねって
何度も、何度でも
笑顔でぎゅっと抱きしめよう。

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2016.05.19 17:15
みさ
こんにちは。
そうだよね
私も 娘たちが小さいころに もっともっと ”ぎゅっ”と抱きしめて
あげればよかったな。。
あの頃は 心に気持ちに余裕がなくて 叱ってばかりいた気がする(笑)
でも 本当に子育ての大変さはあっという間に終わって(その頃は この大変さはいつまで続くんだと思っていたけどね・笑)子供が大きくなった今 自分の子育てを振り返ると 反省ばかりで。。
母の日に 次女がお花と一緒にくれたメッセージカード。
読んだら泣けてきて 小さい頃の子育ての大変さなんて吹っ飛んで、やえちゃんのように
もっともっと ぎゅっ としてあげれば良かったなーって反省しました。

2016.05.17 19:57
ちゃろママ
わー
なんだか 泣けてきました
娘はあっというまに もう25才
こんな小さな頃が ついこの前だったのにな・・

しーちゃん すごい
高いところに一人で上ったね 
写真もとっても素敵

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