新盆と白玉 | 雨、ときどき快晴。

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気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
気の向くまま、風の向くまま、生息中。

ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
新盆と白玉

新盆と白玉

新盆なので、今日は、
父の仏壇がある兄の家へ行ってきた。

お花や果物、お菓子など、いろいろ用意して行ったけれど、
すでに兄がいくつかお供えしてくれていた。
精霊馬や精霊牛まで。
仏壇はたくさんのお供え物で、とてもにぎやかだった。

こういうことを兄がやる人だとは思わなかった。
葬儀での、喪主の挨拶を思い出す。
「子供の頃、いつも父のことを見ては、
こんな大人にはなりたくないと思っていました。」
の一文から始まる挨拶は、聞くうちに会場の涙を誘った。
ふだん滅多に感情を動かされない夫てすら、
泣きそうになったと言っていた。

言わないだけ、言えないだけで、
誰だって内に秘めた感情がある。

午後、買い忘れたものがあって、
子供たちを連れて寄ったスーパー。

去年の夏、父がどうしても自分で買い物に行きたいと行って、
子供ふたりを連れた状態で父が動けなくなったらどうしようと迷いながらも、
連れていってあげたくて連れて行ったら、
心配はあたって父は買い物の途中で動けなくなってしまって。
誰か助けを呼ぶべきなのか、半ば途方に暮れながら、
支えて励ましては少しずつ歩いては休みつつ駐車場へと向かい、
二時間かかって帰宅したのだった。
その時のこつぶはくたくたになっても辛抱強く、
腕の中の息子はまだ赤ちゃんだった。

そのときの記事。
http://unbe.tuna.be/20974044.html

今日、同じように息子を抱っこして、
こつぶと手をつないでスーパーを歩きながら、
思い出して泣いた。

はるか昔は、ハンちゃんと父とこのスーパーへ来て、
父が出てくるのを入口でハンちゃんと一緒に待っていたね。
じっと扉を見続けて、父の姿が見えるとしっぽをぶんぶん振って。

夫がかき氷の機械を買ったため、奇しくも今日、
去年のあの日のスーパーからの帰宅後のように、
白玉を作ることになった。
こつぶは去年のことを覚えていた。

「ママ、見て!」とうれしそうに
作った白玉を見せてくる笑顔の輝きも
去年の夏と同じだった。

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