投薬のはじまり | 雨、ときどき快晴。

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気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
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ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
投薬のはじまり

投薬のはじまり

週末は動物病院にも行ってきた。

5歳の時から半年に1回、シャビ&ハニョともに
心臓の超音波エコー(カラードップラー検査)を
受け続けてきて、
心疾患の兆候は‛ほとんどなし’と言われてきた。

もちろん、ほんのわずかは進行しているのだけれど
それも前回とほぼ差異がなく、「極めてゆっくり」
初期の初期だから、年に一度の検査でいいとも言われた。

でも念のため、急に進行することもあると聞くから、と
半年に一度受けてきた。

突然の変化があったのは今年の5月。

1月の後半にエコー検査を受けて、
その時もいつものように「ほぼ横ばい」と言われたのに
5月、ひょんなことからハニョの心臓の音を聞いた先生が
「ちょっと気になる」と・・。

3か月前に受けたばかりなのに?と
わたしの心臓はバクバク・・・。

そこでもう一度、今度は半年おかずに再度検査。
やはり、数値が今までのゆるやかな感じではなくて
急に上がっている、と。
もう少し投薬を待ってもいいが、
この上がり方だったら、自分だったら投薬スタートを勧める、と言われた。

昔からいつも、犬たちのことで何か決める時には
セカンドオピニオンをすると決めている。

人間ならまだしも、モノを言えない犬。
先生を信用しないわけではないけれど、
長きに渡って一人の先生に診てもらった結果、
重篤な症状を見過ごされた愛犬の話を友達から聞いているので、
今回も、ほかの先生の判断も聞きたくて
以前かかっていた病院にお願いして診てもらった。

そこでの先生の診断も同じだった。
「まだ投薬なしでもいけるけれど、
僕が自分の犬として決めるのだったら、もう始めます」

最終的に、かかりつけの病院の院長も診てくれて
納得の上、ハニョだけ薬を始めることになった。


あのハニョが。ハニョが。とうとう・・・。

このとき、9歳3か月。

キャバリアの心臓の薬のスタートとしては
遅いほうだと思う。
いつかこんな日が来ることもわかっていた。
そのために長らく検査もしてきたというのに、
それでもショックが隠せない。

当初はシャビの方が進行は先を行っていて
ハニョは文字通り牛の歩みだったから
わたしはどちらかと言えば、
いつもシャビの数値のほうが気がかりだった。
でも急に進行したのはハニョで・・・
わからないものだね。

とは言え、シャビも少しずつ進行しているので
この秋にも、シャビも投薬を始めます。

ハニョが薬を飲み始めたのは8月6日。

ハニョのあだ名のひとつになぞらえて、

「ハムちゃん!ハムの日にお薬はじめるよ!」と
明るくスタートするも、
内心は「はぁぁ」と意気消沈。

ハニョは薬が嫌いで、フードに混ぜたりしても
必ず上手によけて吐き出すので、
手で口を開けて飲ませなくてはならない。

そこで、言葉がよくわかるハニョだから、

「ハニョ!今日からお薬を飲みます。
粒は小さいから、苦くもないし、まずくもないです。
このお薬を飲んだら、心臓も苦しくないし、
できるだけ今のように過ごせます。
わたしはハニョとずっと一緒にいたいです。
まだまだ元気でいてほしいです。
だからお薬を飲むのを、協力してください」

しゃがみ込み、目をあわせて話してみた。


そしたら・・・驚くなかれ。


朝晩、わたしが薬を出すと、おとなしく目の前で待って
口を開けさせるどころか、
わたしの指のぶんだけ口をゆるく開け、
口の横からすっと薬を入れるだけで
上手に飲み込むのである。

あなたは本当に・・・ね。

お薬を飲み始めてから2か月。
この薬の量で正しいのか確めるため、
日曜日にふたたびエコー検査をした。
そしたら、数値が戻ってきていた!
今後は進む一方と聞いていたから、
これはうれしい驚き。

まだまだこれからだよ。
体調管理頑張るから、楽しいこと、いっぱいしようね。

元気でさえあれば何をしてもいいとは言わないけれど。

「今日は何かしでかしてないだろうか」と
ヒヤヒヤしながら帰ることさえ、幸せに思えるんだ。

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2016.11.22 16:02 Yae
*hanaさん

hanaさん、ご丁寧なコメントをいただきまして、ありがとうございます。
お返事が遅くなってしまってすみません。

hanaさんのおうちの子は、5歳からもう始められたんですね。
13歳というとわたしたちとしては短く感じてしまいますが
キャバリアとしては立派だと思います。
楽しいことをたくさんできたのも、
きっと、早くきちんとはじめてしっかりされていた結果なんでしょうね。
腕の中で看取ったことも、素晴らしいと思います。
わたしもそうありたいです・・・
つらいですが、きっと幸せだったと思います。

無理をさせたくはないですが、普通の楽しい生活を送りたいと思っています。
明るく、楽しく、穏やかに。
わたしのことも気にかけて下さってありがとうございます。
自分の体調管理もしっかりしていかないとですね。

2016.11.22 15:58 Yae
*りるさん

りるさん、お返事が遅くなってしまってすみません。
ありがとうございます。

キャバの宿命・・・なんですよね。
わかっていても、大丈夫だと思いたくなる。

この時先生に聞いたことですが、
近年の研究で、超軽度のうちから薬を始めても
悪影響は何もなく、心臓が悪くなってから始めるよりも
寿命が長くなる、という結果が出たそうです。

検査に投薬・・お金もたくさんかかりますよね(涙
そのために仕事もがんばらなくてはー!

2016.11.22 14:36 Yae
*みささん

みささん、ありがとうございます。
遅くなってしまってすみません。

昨日までできていたことが、できなくなる・・
人間の場合は、もっと時間の流れがゆるやかだから
いつの間にかできなくなっていたりすることが
(父がそうでした)
わんこの場合は、一日単位で変わってくるんでしょうね・・
想像しただけでせつないです。

老いていくことは避けられないけれど
できうる限り、安心して暮らさせてあげたいですよね。
一緒にがんばりましょう。
わたしも頑張ります。精いっぱい。

2016.11.22 14:28 Yae
*ケイさん

ケイさん、ありがとうございます。
遅くなってしまってすみません。

ふくちゃん、薬を飲むのが上手だったんですね!
おやつと思っていたんだとしたら、素晴らしい。
食いしん坊キャバリアの良いところですね(^^

うちは、シャビはフードに混ぜてもそのまま食べちゃうんですが
ハニョは警戒して、薬だけ分けて食べます。
おやつに挟んでも、薬だけ器用に吐き出すこともしばしばでした・・
それが、心臓のお薬だけは、口の横にすっと入れるだけで
すんなりと飲みこむんです。驚いています。

ハニョはわたしの支えで、心を保つ拠り所で・・・
いなくては困ります。だからわたしも頑張ります。

2016.11.22 14:08 Yae
*幸四郎母さん

幸四郎母さん、大変遅くなってしまってすみません。

ハニョはずっと薬嫌いで、フィラリアのお薬もお肉タイプのものにしたり、
好きなおやつに挟んだりしていたのに
この心臓のお薬は、今も口の脇にそっと入れるだけで
苦も無く、すんなりときちんと飲んでいます。
本当に話をわかっているかのようです。

任三郎くんの投薬とのおつきあいはそんなにも長かったんですね・・
幸四郎母さん、本当によく頑張られましたね。
9歳からでも心配がいっぱいなのに
3歳からの長きに渡って寄り添ってきたこと、見につまされます。

だんだん錠剤が増えると、よく聞きます。
家の子たちもそうなっていくのかな、と怖くもあり、
しっかりしよう、と奮い立たせるような気持ちもあり・・・
そこにつながる「今」を大切に過ごしていきたいです。
見守ってくださいね。

2016.11.22 14:04 Yae
*リロ&ブラン&レオンママさん

リロ&ブラン&レオンママさん、こんにちは!
お返事が遅くなってしまってごめんなさい。
お天気でいらっしゃいますか?

そうなんです、先生の言うことはもちろん聞きますが、
わんこは話せないから、万が一のことがないともいえないので
セカンドオピニオンを受けています。
3歳から検査をしていること、立派だと思います。

家の2ワンも、まだ症状が出ていないと言われた頃から
検査をしていたので、些細な変化も見逃さずに済みました。
ゆっくり、ゆっくり焦らずいきましょうね。
たくさん楽しいことをまだまだ一緒にしていきたいです。

2016.11.22 14:00 Yae
*チビンスキーさん

チビンスキーさん、大変遅くなってすみません。
お元気でいらっしゃいましたか?

Lucyちゃんは一足早く始めていたんですね。
夜だけなんですね!
うちは血管拡張剤を朝晩半錠ずつ、合計1日/1錠で飲んでいます。
これからきっと少しずつ増えて行くんだろうと思うと
せつなくなりますが・・・

今からできることをやっていくことで、
少しでも進行を遅らせたいです。
お互いがんばりましょうね!

2016.11.22 13:47 Yae
*mikoちゃん

mikoちゃん、遅くなりましたがありがとう。

キャバリアを迎える時点でわかっていたことだけれど
やはりずっしりと来て・・・
それでも前向きです!
できることをしっかりやっていきたい。

実家の同じ歳のキャバちゃんも、
まだまだ元気でいてほしいな。
昔は9歳といったら、すごくシニアだと思っていたけど
あっという間だったよ。
まだまだパピイの気分だよ。
長く一緒にいたいな。

2016.10.13 20:22
hana
以前、室内でトイレをさせるにはどうしたいいか悩んでいるときに、メールをさせていただき、大変参考になるお返事をいただきました。その後長い月日が経ってからですが、どうにか、室内でできるようになりました。
本当にありがとうございました。

ハニョちゃん、投薬が始まったんですね。
うちの子は5歳2か月から、投薬を開始しました。残念ですが今年の2月25日に、お星さまになりました。13歳8か月と20日の短い命でした。でも、心臓が原因ではありませんでした。
私は、投薬を開始しても、いつも通り本犬の思い通りにさせてきました。
走ることも好きなようにさせてきました。山登りもたくさんしました。富士山にも(宝永火口)までですが、登りました。
本当はハラハラしていましたが、それでも投薬スタートから、8年以上元気でいてくれました。心臓が悪いなんてとても思えないほどでした。
最後は、私の腕の中で、眠るように逝ってしまいました。
でも、心臓が原因ではありませんでした。怖いと思っていた、肺水腫を起こすことも一度もなく、本当に心臓が悪いなんて、忘れているくらいでした。
長くなってしまい、ごめんなさい。
でも、心臓が悪くても、元気で普通に暮らしている犬もいることを、お知らせしたくてコメントさせていただきました。
ハニョちゃんのこともですが、やえさんもご自分のお体本当にご自愛くださいね。
むしろ、やえさんのほうを心配しています。

2016.10.07 21:08
りる
ハニョちゃん、まだまだ大丈夫そうで、ホッとしました。
キャバの宿命って、私もわかっているけど、
普段は気づかないふりしたりして・・・できればずっとこのままで、って思っちゃいます。
でも、心配なのは経済力・・・がんばって一日も早く、息子にしこたま稼いでもらわねば!!
やえさん、毎日、いろいろ大変で奮闘中でしょうが、
何より自分自身をいたわることも忘れずに。けっこう、病弱?のようですから、(笑)。

2016.10.07 12:13
みさ
こんにちは。
うちのワンコも 昨日まで出来てた、
家の階段を 突然 登れなくなって 階段に激突するように(涙)
まだ11歳…もう11歳…。
雷や花火の音なんか へっちゃらだったのに、
今では 震えるように。
こういう一つ一つが 「老いていく」って
ことなんだろうね(T_T)
はにょちゃんも シャビくんも、ゆっくりと
老いていってほしいです。
犬の長寿のギネス記録を ぬりかえちゃおう!(^-^)v

2016.10.06 20:19
ケイ
私までドキドキしてきました。
ハニョちゃん、まだまだ元気でいて下さいね。
我が家のわんこは言い聞かせたわけではないのですが、薬を飲ませるのは楽チンでした。おやつとでも思っていたような。
ハニョちゃんはやえさんの真剣さが分かるのですね〜。そして、その重要度も。いたずらに関しては完璧にスルーですものね。
前の投稿と合わせて読んで、何だか涙が…。
ハニョちゃんもやえさんが心配なんですね。やえさんもお大事にして下さい。

2016.10.05 12:44
幸四郎母
はにょちゃんの読解力?素晴らしいですね。
何というお利口さんなのでしょう。

7年前に亡くした我が家の愛犬。キャバリアの任三郎は3歳を過ぎたころから薬を飲み始めました。
晩年次第に投薬の種類も増え、食事と一緒に飲み込んだはずの薬がなんでこんなとこに?とコッソリ吐き出されてるのをよく見つけたものです。
そのたびに「任ちゃん この薬は大事なんだよ。これ飲まないと苦しいんだよ」と言ってきかせてたつもりでしたがはにょちゃんのようにはいきませんでした。
そんなことを思い出しながら読ませてもらいました。
はにょちゃんもしゃびちゃんも頑張ってくれますよ。

日々大切に過ごしていきたいですね。

2016.10.04 23:10
リロ&ブラン&レオンママ
ご無沙汰しております。
お薬のやり取り ハンちゃんらしいですね。
わんこは 言葉が喋れない分 心配も倍増しますよね。
我が家も リロの件が あってから セカンドオピニオンで お願いしている病院ありますから。
別に 今までの先生を信頼していないと言うわけでなく やっぱり 我が子にベストを尽くしてあげたい!って その子の状態に合う治療方法もありますからね。
ブランは 3歳になったばかりですが やはり キャバリアとしての運命も考えられるので 年に1回検査受けてます。
ハンちゃん&シャビくん ゆっくりね。
お大事にしてください。

2016.10.04 20:51
チビンスキー
大変ご無沙汰しております。ホント 自分の事より苦しくなりますよねT^TウチのLucyは去年の夏から飲みだしました。一年それで落ち着いていたのですが 前回の台風と湿気の多いせいで 夜だけのんでいた薬プラス朝の薬となりました。少しでも苦しくないようすごしてくれたらと思っています。ハンちゃんシャーくんお大事にして下さい(*´꒳`*)

2016.10.04 20:14 miko
キャバリアの宿命と簡単に思いたくないけれど
前を向いて信じて進まなくちゃ。ですよね!
実家のキャバも9歳ですが、薬を始めてもいいけれど、咳もないため高齢犬のフードに変更のみで今は対応しています。でも年末の検査ではそろそろなのかな…と。
ハンちゃんはやっぱりやえさんの心が言葉がしっかりわかっているよね。
ハニョシャビふたりともが病気はあれど、元気で過ごせますように。。。
ふたりともーーー治療がんばろうね(*^^*)b

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