一陽来復。 | 雨、ときどき快晴。

雨、ときどき快晴。

気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
気の向くまま、風の向くまま、生息中。

ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
一陽来復。

一陽来復。

休暇前の仕事も無事に終わりました。

イレギュラーな仕事が入ってバタバタしたけど
どうにかきちんと締められ、
楽しんできて!と送り出されて、
ほっとしています。

本当は今日のうちに旅支度も終わらせたかったけれど…
早起きすれば子供も泣いて起きてしまい、
夜中にやろうとすれば夜泣きで遮られるので
あきらめて、明日朝に一気にやることにしました。
(いよいよ逃げられないし。)

ドタバタ過ごしながらも、たびたび、
漠然となぜブログをお休みしようと思ったのかと
自分でもあれこれと考えていました。
書かなくてもいいのかもしれませんが
これまでこんなに長く日常を綴ってきたのだから
正直な気持ちを書いておこうと思います。


第一には、単純に時間が足りないこと、
これは明快です。

ただでさえ自分の時間がない中で
書く時間をねん出するのは大変で、
それでも思うように書けるならいいんですが
書きたいことがあるのに書けないから
フラストレーションが溜まってしまうのが
つらかったなぁと思います。


それから、大きな理由として
ハニョ&シャビが歳を重ねたこと・・・。

老いることは当然のことで、
シニアになってもますます可愛くて。
でも、心臓の状態が少し悪化し、投薬も開始して
ふとした時に老いを感じては
「もしこの子たちに何かあったら」と
慄くような恐怖に襲われることがあって、
おもしろさ、楽しさを綴るよりも、
ただただ可愛いという気持ちにおされて
それ以上の言葉が出てこなくなることがよくありました。

可愛い、可愛い、いとおしい、可愛い・・・
日々のことを書くにも、何をしても
「今日も可愛い。ただそれだけです」で
終わってしまいそうな気持ちになることが
何度もあった。

それと、これもわんこに関することですが
ハニョ&シャビのお友達、
ブログを始めた当初から仲良くしてくれた
大好きなお友達のわんこたちの訃報を
次々に聞くことになったのも、
深い悲しみが募って
書く気持ちに歯止めがかかることにもなりました。
みんな寿命を全うして、幸せだったんだ、と
思っても・・・やはり寂しくて寂しくて。
友人の気持ちを思うと、なおさら寂しさを感じてしまって。

そうこうするうちに、だんだんと
ただ気楽に気ままには書けなくなってきたのかな。

そして。最後の理由は・・・やはり。

父のこと、なのかな。

父とわたしは長きに渡って
たくさん手紙をやりとりしていたのは
ご存知の通りですが、
わたしは父の書く、ユーモアがあって
チャーミングな文章が大好きで、
父との往復書簡は、わたしの人生における、
ひとつの大きな心の指針でもありました。

はじまりは、わたしがまだ高校生で
父と一緒に暮らしていた時の、ノートの切れ端でした。
そのときにはもう家に母はいなかったので
今日は遅くなる、ご飯を食べるかどうか、
そんなことをふたりで書き始めたのがきっかけでした。

そこからの長い長いやりとりがなくなってしまって、
心のバランスというか、
これまで呼吸するのと同じくらい
自分の一部であり、日常に欠かせない、
「書く」ということに対する気持ちへの陰りを
人生で初めて感じてしまいました。
何を書いてもどこへも行き着かないような、
読む人がいない、宛先のない手紙を延々と書き続けて
宙に浮いて漂っているような空虚感。

父にまた笑ってほしいなと思うのです。
父の文章を読んで、また笑いたいなと思うのです。
「こんなこと書いて」って、
「そんなことばかり言って」って
笑って言えたら、どんなにいいだろう・・・。

父がいつもいつも繰り返しわたしに言っていた言葉を
昨日、娘に言ってみました。

「ねえ、しーちゃん。
もしかしたら、知ってるかもしれないけど。
愛してるよ。」

って。

娘はあのいつもの、
目がなくなるくらいの笑顔でにっこりして、

「知ってる。ありがとう。
でもママ、しーちゃんのほうが好きだよ」

と言いました。

あふれそうになる涙をおさえて、
心で手紙を書きました。

そうか、お父さん。
今度はわたしがその言葉を言う立場になったんだね。
これからは子ども達に伝えていけばいいんだね。

やっていけるかな。
一歩一歩、歩いていけるかな。

またたくさん書きたいと思えることを願っています。

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2017.03.16 15:56 Yae
*mikoちゃん

mikoちゃん、ありがとう。
今はまだ、「書こう!」と前のめりにはなれないけれど
日々の些細な出来事を「ああ、書きたかったなぁ」という思いはあります。
そういうものがつのって、重なって、ああ書こう、と思えたらいいな。
力が湧くような気持ちになりたいです。

だんだんあたたかくなってきたね(^^
ハナちゃんとお花見、楽しみだね。

2017.03.16 15:54 Yae
*ケイさん

ケイさん、ありがとうございます。
読み手の方はお気楽でいいんですよ!(^^
いろいろ考えさせてしまってすみません。

ケイさんもブログを書かれていたんですか?それとも日記かな。
ブログでしたら、読んでみたかったなぁ。

習慣になっていたつなビィに記事を書くことから離れて、
あ、これも書きたかったなぁ、あーこの出来事、書けたらいいのに!と
思うことは時折ありますが、書かないことが日常となり、慣れてきました。
そのかわり、自分の日記帳にいろいろ書いています。
日記なので、ブログと違って写真がないのが少しさみしいですね。

父との書簡は、わたしの大きな糧だったんだな・・・と
父が亡くなってやりとりを失ってから、あらためて思いました。
とても長いやりとりだったから、当然ですよね。
わたしの文章が宝物になっていると言って下さって、ありがとうございます。
本当にとてもうれしいです。書いてきた意味があったんだなと思えます。

今日の日記には、息子にとって、初めての車のおもちゃのことを
「かっこいいくるま」と言ったことを書こうと思っています。
同じ一日に思えても、成長しているんですね。

2017.01.27 18:42
miko
私もケイさんと同じ気持ちです。
やえさんが書きたくなったらでいいんだと思います。
書くことに力が湧くときが大事なんだと思います。
どんな形であれ、書くことを描くことを私も願っていますね。^^

2017.01.27 11:47
ケイ
読む側というのは、何とお気楽なのかと今更ながら思いました。確かに書くとなると自分のfbでもそうですが、本当に思いが溢れてくる時には書けないものでした。我が家のワンコが余命いくばくでも無いと分かって、そうしたら、書けなくなり、1年間お休みをしていました。
やえさん、私もそうですが、思いがいっぱいいっぱいな時は離れて正解だと思います。そして本当に時が解決してくれ、また書きたくなる時がきっとやってくると。それが一年後かもしれないし、10年後かもしれない、もしかしたら2度とやえさんの文章に触れられないかもしれません。でも、お父様とのやり取りがやえさんの宝物の様に、今までのやえさんの文章がそれを読んでいる私達の宝物になっている事は間違い無いと思っています。
やえさん、今までありがとうございました。

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