雨、ときどき快晴。

気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
気の向くまま、風の向くまま、生息中。

ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
「役に立たない日々」

「役に立たない日々」

最近、読むものといったら、

部屋数は何床だとか、
ユニット式(個室)か多床部屋かとか、
環境は良いかとか、面会は何時までとか、

父の転院先候補の大量の資料ばかりで
しかも未だに受け入れ先が決まらないので
どんどん煮詰まっていた。

腹痛まではじまる始末。

ストレスが身体に来ているのをひしひしと感じて
いったん資料は手から放すことにした。

それで、些細な日常をていねいに綴った良質なエッセイを
たまらなく欲した。

幸田文さんや武田百合子さんがいいかな〜と思ったけど
佐野洋子さんのエッセイを買ってみた。

その名も「役に立たない日々」

じわじわと、良い題名だなぁ。

佐野洋子さんといえば
言わずと知れた著名な絵本、
「100万回生きたねこ」の作者だが、

読みながら、
実はこんなに豪快で口の悪い人だったのか、と驚いた。
そして笑った。時々笑いで肩がふるえる。

口の悪さの中に情があり、繊細さがある。
素敵な人だなあ。

絵本もよかったけれど、エッセイのほうがすきだ。

が、このまま笑いで突っ走るのかと思ったら
11歳で亡くなったお兄さんの話に泣き、

さらにご自身も癌の告知をされるではないか…

そしてまたその死生観に考えさせられる。

なんだなんだ、結局また、
看取ることについて考えてしまうなんて、と
思いながらも、やはり本を読むのは楽しい。

読める心がうれしい。

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2014.05.28 16:00 *りるさん

そう、以前は谷川俊太郎のご夫人だったのですよね。
なんとなく主婦業をしているのが想像もつかない豪快さで
読んでいて清々しかったです。
言葉の端々に情があふれるところも。
今度機会があったら手にとってみてください(^^

「100万回生きたねこ」少し前に再読したばかりなのに
また読みたくなってしまいました。
読み手によって、そしてその時の気持ちによって
感想がかわる、不思議な絵本ですよね。

2014.05.28 15:56 *marthaさん

marthaさん、大好きだったんですね!
絵本作家であるということと、
母親との確執を本に書いたことは知っていましたが
エッセイは初めてでした。
今回は小説ではなく、どうしてもエッセイが読みたかったのですが
佐野さんでぴったりでした。もう読み終わるのが惜しいです。

追悼特集のもの、チェックしてお気に入りリストに入れていました!
もう、しばらくは本は増やすまい、と思っていたのですが
marthaさんもオススメして下さったし、
それを後押しとしてやはり買うことにします(笑)

「100万回生きたねこ」はいつかこつぶにも読んでもらいたいです。
大人でも考えさせられるあの絵本に
子供の感性はどう響くのか、今から楽しみにしておきますね。

2014.05.28 13:10
りる
谷川俊太郎夫人、ですよね。100万回生きたねこ、思い出したら泣けてきた・・。
もう昔昔の本なのに、今も読まれていていろんな解釈をされて、本って絵本もだけど不思議です。書いた本人の思惑とは違って、予想もしない捉え方をされてたりして。でも、それって、それだけいろんな人にいろんな影響を与えているってことだから、すごい!
エッセイは読んだことないので、今度見かけたら手にしてみます。

2014.05.28 12:01
martha
佐野洋子さん!私も大好きです。
以前から、「100万回生きたねこ」にこつぶちゃんがどんな反応をするだろうか、と考えておりました。
『死ぬ気まんまん』もぜひ!
あと、別冊文藝から出てた追悼特集もおすすめします。

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