雨、ときどき快晴。

気の向くまま、風の向くまま、生息中。ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
気の向くまま、風の向くまま、生息中。

ただひたすら怠惰に眠るのが、目下の夢。
8.17 〜6歳のお誕生日。

8.17 〜6歳のお誕生日。


おひさしぶりです。
本当は昨日更新したいと少し前から思っていたのですが・・
夕方から息子が発熱したため、今日この時間になりました。

昨日は、こつぶの誕生日でした。
6歳になりました。

だいぶ前からどこへ行くか相談して、
仕事の休みをもらい、
昨日は家族で水族館へペンギンを見に行ってきました。

写真は、ペンギンを見た後で
ソフトクリームを食べるこつぶです。


来年はいよいよ小学校に入学です。
なんて早いのでしょう。
ランドセルも買いました。

6年前の8月15日から入院して促進剤で誘発し、
まだか、まだ産まれない、と経過を記し、

そして、「産まれました」と
ここで報告してから6年が経ちました。

涙と安堵が入り混じる中で
「この世界へようこそ」と
小さな小さな赤ちゃんに告げてから、6年。

病院から連れ帰った赤ちゃんを
ハニョ&シャビが大歓迎して見守ってくれ、
長い時間を過ごす中で、今では親友のようです。


産まれた、という報告も
1歳のお誕生日も、2歳も3歳も、
感慨深い気持ちでここに記したのが
本当についこの間のような気がします。


6歳の今。

ひらひらしたスカートと編み込みの髪が好きで、
手紙を書くのと絵本を読むのが好きで、
友達と遊ぶのが好きで、動物が好きで・・・。

困っている人を見ると放っておけなくて、
小さな子のお世話をするのが好きで。

先日の保育園の面談では、
誰かが転んで泣いたり、困っている時、
いつも真っ先に駆けつけると聞きました。
思いやりの気持ちは、うんと小さな頃から変わらない。


ついこの間の出来事。

こつぶが遊ぼうとするおもちゃを、
毎度ながら息子が次々と横取りして
こつぶが気持ちを切り替えて違うことをしようとしたら
また息子がやってきて引っ張り・・・

息子に「いけない」と言って介入しようとしたら
こつぶが、息子に
「そうだ、じゃんけんで決めよう!」と。

そして、「じゃんけんぽん!」と言う瞬間に
こつぶが息子にこっそりと
「ちゃーちゃん、グーを出してね」と
耳元で囁くのを聞いてしまいました。

どういうことだろうと思ったら、
こつぶはチョキを出して・・・

息子に負けてあげたんだね。

「ちゃーちゃんの勝ちだね!」と笑って
堂々と息子に譲ってあげて。
そうずれば、息子も叱られずに済むからだね。

まだまだ小さな身体の、いったいどこから
人を気遣う気持ちが出てくるのだろうと思う。


こぼれるような笑顔と、
高くてやわらかい声のトーンから
いつもあなたの優しさを感じる。
いつもあなたの愛情を感じる。

あなたの豊かな感受性は、
あなただけのもの。

誕生日おめでとう。

指折り数えて待った6歳。
笑顔と彩りにあふれた日々にしていこうね。
5.29 一周忌。

5.29 一周忌。

昨日は父の命日、一周忌でした。

だいぶ前から宿を予約して
父のお墓がある秩父まで一泊で行ってきました。

ハニョ&シャビも連れて行きました。
一緒に、ゆっくりした気持ちで
弔いをしたかったから。

一周忌は家族だけで静かに、と思っていましたが
兄の法要をしたいという希望があったので、
お坊さんをお願いしたり、和室を用意したりして
叔父たちも来てくれて、一周忌の法要をしてきました。

命日の前に兄は、大阪の甲子園まで出掛けて
父を弔うように阪神VS巨人戦を観戦していました。
父が、中学生だった兄を連れて、
最初で最後の二人だけの旅行先に選んだのが
大阪城〜甲子園での野球観戦でした。

それから兄は何度となく甲子園へ行っていますが
父が亡くなった後の甲子園は、また違う意味を持ったようです。

山間深い場所に着いて、空を見上げながら、
あぁ、ここは父にいちばん近い場所だ、と
澄んだ心で思いました。

現地の天気予報は二日とも晴れの予報で
めずらしい・・と思ったら、
秩父に向かう途中で雨粒が車の窓をぽつぽつ叩き、
雨空になりました。やはり、ね。

翌日は快晴。澄みきった空でした。


わんこもOKのコテージに泊まり、
ゆっくり過ごしてきました。
緑が深い景色に子ども達は喜び、
2ワンは涼しい風に心地よさそうでした。


この一年、
涙に限りなどないのだと知るほどに泣き、

それは悲しみの涙だったり、悔いだったり、
思慕だったり、やるせなさだったり、
ただ会いたい気持ちだったり、
昔の記憶を辿ったことだったり、
様々な種類の涙だったけれど
泣かない日も増えました。
父を想うと必ずまだ涙が出てしまうけれど。


毎朝、父の写真に手をあわせて、
「おはよう。今日も一日頑張ってくるね。
見守っていてね」と話し、

帰宅後、同じように写真の前に立って
「今日もなんとかがんばれたよ。
精いっぱいやったつもりだよ。
でも、もう少し頑張れるかな・・」と
つぶやくことをくり返した一年。

一日一日を大切に。大事に。
些細な日常の出来事を大切に。

少しは前へ進めていると信じたい。
十年間の歳月に。

十年間の歳月に。

おひさしぶりです。大変ご無沙汰しています。

今日5月8日、

わたしの最強の相棒であり、
最高の癒しと支えであるハニョが
10歳を迎えました。

10歳というのはやはりとても大きな節目で、
しばらく前からずっと、
ハニョと初めて会った日から今までのことを
何度も思い返していました。

愛情も感謝も信頼も日々募るばかりで、
このちょっと間抜けで少し変わった犬への想いは
止むことがありません。

そして、毎日のように繰り返されるイタズラが
未だに現役なのもすごいよ。


ハンちゃん、10歳のお誕生日おめでとう。


何者もあなたの代わりにはならない。

どんなに愛情を注いでも、
あなたの無垢な愛には及ばない。

この十年間に、
あなたがもたらしてくれた幸福にかなうものはない。


『 もし私が神だったら、
青春を人生の終わりにおいただろう。』

詩人アナトール・フランスのこの言葉を
若い頃に読んで以来、
自分だったらどんな時代を最後に置くだろう、と
長らく考えていたけれど、今はこう思う。

もし時を自由に動かせるなら、わたしはきっと、
一匹とひとりで暮らしたあの日々を
人生の最後に持ってくるでしょう。


初めて会った日に
小さな小さなあなたを腕に抱いて、
つぶやいたのと同じ言葉を伝えるよ。

ハニョ、
わたしの初めての家族になってくれてありがとう。

あなたがいたから、
日々を積み重ねてゆくことができた。
ずっとそばにいてくれてありがとう。

十年間の歳月に、
尽きることのない愛を込めて。
ご挨拶

ご挨拶

こんばんは。
うちのあたりは、今日はぽかぽか陽気でした。

ハニョシャビと日中にゆっくり散歩して
楽しかったな。


この記事をもって、
こちらのブログをひと段落とさせていただきます。

おやすみ、という言い方にさせてください。

また近況を報告できればと思いますし、
気まぐれに更新することもあるかもしれません(^^

なんとなく始めたつなビィ。

メール形式で書けるのが楽で
我ながらよく続いたと思います。

写真がひとつしか載せられないことが
残念だったので
(ハニョの表情など、連続で載せたい写真が
いろいろありました)
本当は新しいブログを作って、
そこに綴れたらいいなと思っていましたが
今はその気力がないので、
いつかできたらいいな・・・と思っています。


最初の頃はコメント欄を閉じていましたが、
コメント欄を開けるようになってから、
たくさんのうれしいコメントに励まされました。

いつもこまめにコメントを書いて下さる方、
要所要所で優しいコメントでフォローしてくれる方、

時々ふいにコメントを下さって
でもその間もずっと見ていましたよと伝えて下さる方、
「いつもは読んでいるだけですが」と
その記事にだけコメントを下さった方。

どれもこれも、ほっとする、
あたたかくなるコメントで
優しかったり、ユーモアがあったり・・
読むたびに感激して、励まされました。
かけてもらった言葉の数々に
助けられた時も多々ありました。

本当にありがとうございました。


慌ただしい日々の中でも
ふと立ち止まって、
大切にしなければならないことは何か、
確かめながら過ごしていきたいと思います。

みなさんもお身体に気をつけて
穏やかで楽しい日々を過ごしてください。


それでは、また。
ワンクッション

ワンクッション

成田空港に到着。
空港はがらがらで人気もまばら。

空港の床に突っ伏して泣きわめき、
動かない息子・・・

行く前からすでにマイった。
一陽来復。

一陽来復。

休暇前の仕事も無事に終わりました。

イレギュラーな仕事が入ってバタバタしたけど
どうにかきちんと締められ、
楽しんできて!と送り出されて、
ほっとしています。

本当は今日のうちに旅支度も終わらせたかったけれど…
早起きすれば子供も泣いて起きてしまい、
夜中にやろうとすれば夜泣きで遮られるので
あきらめて、明日朝に一気にやることにしました。
(いよいよ逃げられないし。)

ドタバタ過ごしながらも、たびたび、
漠然となぜブログをお休みしようと思ったのかと
自分でもあれこれと考えていました。
書かなくてもいいのかもしれませんが
これまでこんなに長く日常を綴ってきたのだから
正直な気持ちを書いておこうと思います。


第一には、単純に時間が足りないこと、
これは明快です。

ただでさえ自分の時間がない中で
書く時間をねん出するのは大変で、
それでも思うように書けるならいいんですが
書きたいことがあるのに書けないから
フラストレーションが溜まってしまうのが
つらかったなぁと思います。


それから、大きな理由として
ハニョ&シャビが歳を重ねたこと・・・。

老いることは当然のことで、
シニアになってもますます可愛くて。
でも、心臓の状態が少し悪化し、投薬も開始して
ふとした時に老いを感じては
「もしこの子たちに何かあったら」と
慄くような恐怖に襲われることがあって、
おもしろさ、楽しさを綴るよりも、
ただただ可愛いという気持ちにおされて
それ以上の言葉が出てこなくなることがよくありました。

可愛い、可愛い、いとおしい、可愛い・・・
日々のことを書くにも、何をしても
「今日も可愛い。ただそれだけです」で
終わってしまいそうな気持ちになることが
何度もあった。

それと、これもわんこに関することですが
ハニョ&シャビのお友達、
ブログを始めた当初から仲良くしてくれた
大好きなお友達のわんこたちの訃報を
次々に聞くことになったのも、
深い悲しみが募って
書く気持ちに歯止めがかかることにもなりました。
みんな寿命を全うして、幸せだったんだ、と
思っても・・・やはり寂しくて寂しくて。
友人の気持ちを思うと、なおさら寂しさを感じてしまって。

そうこうするうちに、だんだんと
ただ気楽に気ままには書けなくなってきたのかな。

そして。最後の理由は・・・やはり。

父のこと、なのかな。

父とわたしは長きに渡って
たくさん手紙をやりとりしていたのは
ご存知の通りですが、
わたしは父の書く、ユーモアがあって
チャーミングな文章が大好きで、
父との往復書簡は、わたしの人生における、
ひとつの大きな心の指針でもありました。

はじまりは、わたしがまだ高校生で
父と一緒に暮らしていた時の、ノートの切れ端でした。
そのときにはもう家に母はいなかったので
今日は遅くなる、ご飯を食べるかどうか、
そんなことをふたりで書き始めたのがきっかけでした。

そこからの長い長いやりとりがなくなってしまって、
心のバランスというか、
これまで呼吸するのと同じくらい
自分の一部であり、日常に欠かせない、
「書く」ということに対する気持ちへの陰りを
人生で初めて感じてしまいました。
何を書いてもどこへも行き着かないような、
読む人がいない、宛先のない手紙を延々と書き続けて
宙に浮いて漂っているような空虚感。

父にまた笑ってほしいなと思うのです。
父の文章を読んで、また笑いたいなと思うのです。
「こんなこと書いて」って、
「そんなことばかり言って」って
笑って言えたら、どんなにいいだろう・・・。

父がいつもいつも繰り返しわたしに言っていた言葉を
昨日、娘に言ってみました。

「ねえ、しーちゃん。
もしかしたら、知ってるかもしれないけど。
愛してるよ。」

って。

娘はあのいつもの、
目がなくなるくらいの笑顔でにっこりして、

「知ってる。ありがとう。
でもママ、しーちゃんのほうが好きだよ」

と言いました。

あふれそうになる涙をおさえて、
心で手紙を書きました。

そうか、お父さん。
今度はわたしがその言葉を言う立場になったんだね。
これからは子ども達に伝えていけばいいんだね。

やっていけるかな。
一歩一歩、歩いていけるかな。

またたくさん書きたいと思えることを願っています。
シャビもはじめました。

シャビもはじめました。

この写真のシャビ、
10枚以上撮ってもブレブレで、
やっとブレずに撮れたけれど
一度もカメラを見ず・・・(笑)
シニアになっても相変わらずです。

ハニョは去年の夏、8月から投薬をはじめたと
「投薬のはじまり」という記事で伝えましたが、

その3か月後、
11月からシャビも投薬を始めました。

ハニョは8月6日の≪ハムの日≫から開始。
シャビは11月23日の≪いい兄さん≫の日から。

正直、シャビはまだ投薬は必要ないと
考えていましたが・・・

11月の検査で、ほぼ横ばいだけれど
これまでよりもわずかに、ほんの少し、
心臓の逆流が進行していると言われ、
いろんな側面から考えました。

近年の研究で、
ごく初期の段階で心臓の投薬を始めた場合と
病状が進んでから投薬を始めた場合とでは
寿命の差が開いてくるという結果が出たそうで、
唯一の心配の副作用も、
初期段階の投薬では副作用はないと聞いて、
現状では投薬はまだ必要ないかもしれないけれど
早めに投薬を始めることによって、
さらに症状の悪化を抑えられるなら、と決断しました。

ネックといえば、一度飲み出したら
途中ではやめられないことと、
投薬の費用がかかること、くらいかな。

ハニョ&シャビともに
朝晩、血管拡張剤を半錠ずつ飲んでいます。
エコーは2か月に1度受けていて、
症状が進めば、薬の量も増えていきますが
現段階では症状は変わっていません。

同じ歳のふたり。

老いるのも闘病も同じ時期ならば
ハニョシャビがお互いにとって寂しくない、
と思っていましたが
心臓の進行具合もほぼ同じで、
3か月違いでそれぞれ投薬開始となりました。


シャビは今週末の29日で10歳。

元気にここまで来てくれて、
本当に本当にありがとね。

毎日追いかけてきては
ぎゅうぎゅうにくっつく可愛い子。

まだまだ一緒に楽しい時間を
いっぱい過ごしたいよ。
なわとびをめぐる攻防。

なわとびをめぐる攻防。

最近こつぶがなわとびにハマっていて
毎晩家ではなわとび大会開催中。
リビングで・・・( ̄▽ ̄;)

数えながら跳んでるし、
息子もマネして横で跳ぶし、
「50回できた!!」と喜んでは
わたしも「すごい!!」と合いの手を入れ・・
まぁにぎやかです。

当然のごとく・・?
それをよしとしないのがひとり。

うとうとしてるのに
ドスドスとうるさいからか、
わたしが褒めそやすのが気に入らないのか、
ちょっとなわとびを置いた隙を狙って
すかさず奪取、そしてダッシュ!!

とられないように死守してます。

「あっ!ハンちゃんにとられちゃった!
かえしてー」

と子ども達が交渉しに行きますが、
ご存知、

ハニョはよちよち歩きまでの子どもには
無条件に優しく、
自分が遊びたいものでも
子どもが欲しがればすぐに貸してあげたけど
歩き出して自己主張するようになると
対等に接するため、もう渡しません(笑)

少し前までは、息子になんでもあげていたけど
息子が強くなるにつれて変化し、
近ごろはひっぱり合いっこ。

さぁ、今日の勝者はどちらかしら。


子ども達 VS ハニョの攻防戦を横目に見つつ、
昔はわたしとハニョの攻防戦だったんだなぁと
急にしみじみしてしまったり。
そして、ハニョが変わらずにいたずらをすることに
この頃はほっとする時もあって
ハニョが歳を重ねたことを実感します。
休暇の支度

休暇の支度

寒いですね!

週末は、幼なじみ達との恒例の誕生日会で
友人宅へ出掛けたり、
子ども達と遊んだり、
こつぶと餃子を作ったり、
ハニョ&シャビとモフモフしたりして過ごしていました。

細々とやっていた旅支度を
一気に済ませるつもりだったのに
これは進まなかった・・・

わたしの会社は勤続5年ごとに
リフレッシュ休暇がもらえるんだけれど
前回はこつぶの産休前だったので
ただでさえこの後休暇をもらうしなぁと気が引けて
辞退しました。

しかし、もともと従業員の権利とか保護に
手厚い会社の上、近年の世論の風潮も受けて
「休暇は【絶対に】取得すること。」
という流れに変わり・・・
今回、3月までに取得しなければならないので
真冬のこの時期にもらうことに。

週末から、10日間の休暇に入ります。

10日・・・!
たぶん今までで一番長いお休みです。

そして「リフレッシュ休暇」という名のごとく、
「しっかりリフレッシュしてこい〜!」と
言われるわけで、
本当は家族旅行をしたかったけれど
夫がこの時期は(というか夏以外は)
長いお休みをもらえないので、

あれこれ思案した末、
孝行できる良い機会だし、と思って
両家の母を誘って、子ども達も一緒に
しばしあたたかい場所で休暇を過ごすことにしました。

といっても、両家とはいつも毎年、
ハニョ&シャビも含めて
3世代&ワンコ旅行をしているんですけどね(^_^;)
今回は母たちのみで、じいじは行かないので
息子以外は女性のみ。
こつぶは「きんちゃん以外は女の子だけだね!」と
たまらなくわくわくしている様子。

夫が行けないのは残念だけれど
ハニョ&シャビを預けなくて済むことにも
ほっとしています。
夫は夫で、ギャーギャーイヤイヤとぐずる息子と
ひっきりなしにしゃべり倒す娘の不在で
静かな時間を楽しみにもしているもよう。
わたしはモフモフ不足で禁断症状が出そうだけど・・・。

あれこれ準備したり、ゆっくり調べ物もしたいけど
仕事も忙しくて、休暇直前までドタバタしそうです。
何より体調がいちばんだから無理せず、
元気に旅立ちたいな。

気ままな旅が好きな性分なのに
チビたちとばぁばたち4人を連れて
あれこれ手配したり、連れて行ったり・・・
ひとりでできるかしら?と心配にもなります。
これまでの自分が好きだった、
「何もしない」旅行とはかけ離れてしまったなぁ。


休暇に入るのと同時に
こちらも今週でいったんひと段落、と
しようと思います。

これまでの通りだったら、
「いってきます」とここで言って、
帰国後には「ただいま」と
伝えていたんだろうなと思うと、
「ただいま」と伝えないままになるのが
今からなんだか不思議な気持ちです。

長きに渡って日常を綴ることで
いつの間にか、この場所が
気持ちが帰る場所にもなっていたんですね。

それもこれも、長い間ずっと
見てくださった方たちがいたからこそ。
あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。

なんて書くと、
ほんとにこの記事でお別れみたいだから
今週金曜日まで、おつきあいくださいね。
ある親子の会話

ある親子の会話

一昨年の春〜夏にかけて仮住まいをしていた時、
こつぶの通う保育園まで
朝夕、往復一時間半かかって車で送迎をしていた。

そのとき、今までよりも車に乗る時間が
長くなったから、
運転のルールやマナーなどに興味が出たようで、
毎日こつぶからたくさんの質問が飛んできた。

「どうしてあの車はプッて音を鳴らしたの?」

「車の右側だけピカピカ光ってるのはなあに?」

「なんでママ、いま手をあげたの?」

etcetc・・・


特に、車同士が道を譲り合ったり、
すれ違う時に交わすちょっとした挨拶などが
気に入ったようで、
気がつけばこつぶも隣でわたしの真似をして
挨拶をするようになっていた。

「ママ、今、あの車がどうぞってしてくれたから
しーちゃんもありがとうって
おじきしたからね」

時には相手の車のサインに
わたしより早く気がついて、手を上げたりする。
背が小さいので、
相手の車から見えるのかどうかはわからないが…。

疑問をぶつける⇒説明をする⇒理解して、
自分なりの考えをこつぶが言う、の繰り返しで、
車を運転している時は
常に周囲を見て気にしているこつぶとの
やりとりはますます楽しくなった。


そして、つい数日前のこと。

仕事が忙しく、
会社での打ち合わせが延びてしまって
ダッシュで保育園へ迎えに行った。

朝は朝で早起きして夕飯の支度をするつもりが
そっと階下へ降りたら寝室で息子が号泣したので
寝室へ戻って息子をなだめていたら
こつぶまで泣き出して・・・
2人を抱えて交互になだめるので手一杯で
夕飯の仕込みも自分の支度もできず、
チコク寸前で会社へ向かったから
この日はお迎え帰りにそのままスーパーへ行かなくてはならなかった。

時間はもうすぐ7時。
これからスーパーで買い物して
ダッシュで帰って夕飯を作って
ハニョ&シャビの散歩をして
お風呂を沸かして、入ったら洗濯をして・・・
と分刻みで頭でスケジュールを組み立てる。
疲れていたこともあって、くらくらした。

頭の片隅でいろいろと考えながら
スーパーの手前の道で
対向車線から来る車に道を譲ったところ・・・

こつぶが、

「ママ、なんで今、
お先にどうぞってしてあげたの?」
と聞いてきた。

「なんでだと思う?」と聞くと
うーん、と首を傾げる。

「相手の人がね、もしかしたら
急いでるかもしれないからだよ」
と答えると、

「どうしてそう思うの?」と聞く。

「急いでるかどうかはわからないけど
もしかしたら急いでいるのかも、って
想像したから、どうぞってしたんだよ」

「しーちゃんたちは急いでないの?」
こつぶが尋ねる。

「・・しーちゃんとママたちも
ちょっと急いでるかもしれないね。
今日は遅くなっちゃったし、
これからお買い物もしなくちゃいけないから
できたら急いで早く帰りたいね。

でも、もしかしたらさっきの人は
お熱の子どもを車に乗せていたのかも。
7時までだったらあいている病院があるから
間に合うように!って急いでたのかも。
この間、ママがきんちゃんを抱っこして
病院に走った時みたいに。

それか、いたいいたいのじいじが
具合が悪くなった時にママが急いだみたいに
誰かのところに急いでいたのかも。
わからないから、そうなのかな?って
思うしかないよね。

でも、ママたちはそれよりは急いでないから
どうぞってしてあげたの。
ママも、すっごく急いでる時に
どうぞってしてもらったら助かるから」

こつぶはしばらく考えて、

「そうだ!さっきの人は
大変なのかもしれないけど
しーちゃんたちは、みんな元気だもんね。
元気だと、どうぞってしてあげられるんだね」

まさにそうだ、と思って
「そうだね!そのとおりだよ。
元気だと、人にわけてあげられるんだよね」
と言い合って、スーパーへ着いた。


ぐずる息子をなんとかカートに乗せて
急いで買い物をして、車に積み込む。
周囲はもう真っ暗。

車までカートを引いて行き、
カートから息子を降ろしてチャイルドシートへ
うつそうとすると、再び息子がぐずり出した。
こつぶがなだめようとしてくれたけれど
息子はギャーギャーわめきながら
床に這いつくばって暴れて、傍を離れられない。

そこへ、50代くらいの女性がすっと来て
「カート、持って行っちゃうわね」と言って、
さっきまで息子が乗っていたカートを押して
店内の方向へ行こうとした。

「あ・・すみません!
ありがとうございます」
と振り返りながら慌てて言うと、

「ついでなんだからいいのよ。
可愛い時期だけど、大変よね」
と笑顔で言ってくれ、

「おねえちゃん、じっとしてえらいわね」
と娘にも笑いかけてくれた。

そのワンクッションがあったからか、
息子も機嫌の方向が変わり、
チャイルドシートに無事乗せることができて
車は走り出した。

「ママ、あの人やさしかったね!」
とこつぶはうれしそうに言い、
その後、わたしが考えもしなかったことを言った。

「ねえ、ママ!
さっきの人、もしかしたらママがさっき、
お先にどうぞってしてあげた人なんじゃない?
ママがしてあげたことをおぼえてて、
だから今やさしくしてくれたんじゃない?」

自分の思いつきに、
こつぶの心が上気しているのが
見てとれた。

すごいね。
ママはそんなふうに想像できなかったよ。
その考え、とっても素敵だね。
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